先週、令和7年度(2025年)一級建築士製図試験の課題が発表されましたね。
課題名は『庁舎』。
本試験は10月12日(日)に実施予定で、
要求図書や計画の留意事項などの詳細も既に公表されていました。
また、7月27日(日)に学科試験が終了しましたね。
受験されたみなさま、本当にお疲れさまでした。
さらに学科試験を通過して製図試験に進む方、
まずはおめでとうございます。
これから製図試験への戦いが始まるかと思いますが、
まずは学科を突破された自分を、心からねぎらってください。
製図試験への不安、僕も同じでした。
実は私自身も、学科試験は独学でストレート合格できたものの、
「製図試験は何から始めればいいか見当もつかない」
という状況でした。
あの不安な気持ち、痛いほどよくわかります。
そこで私が取った行動は、
クチコミや合格者の意見を徹底的にリサーチすること。
その結果、資格学校に通うことを決意しました。
(製図試験でもなるべく節約したかったため、大手2社以外にしました)
この選択が、結果的に一発合格に直結したと確信しています。
製図試験は与えられた課題に対して、
6時間30分で統合的に計画し、
図面として完成させる必要があります。
このnoteでは資格学校に通ったこと以外で、
僕が製図スピードと精度を向上させるために、
実際に使用した教材や道具を具体的にレビューしていきます。
製図試験まであと2か月半、
今週末から講座や説明会が始まる資格学校も多い中、
教材や道具選びであまり時間を消費するのはもったいない!
限られた時間を効率よく使いたい方
そんな方の参考となればと思い、役立つ内容をお届けします。
- 一級建築士合格戦略 製図試験のウラ指導 2025年版
- 1級建築士 設計製図試験課題対策集 令和6年度版
- 武藤工業 平行定規 ライナーボード UM-06N8 A2
- セキセイ ドキュメントファイル アルタートバッグ B2 ブラック ART-95B
- TRUSCO(トラスコ) ノンスリップマット 60X200cm 白 TNSM-60W
- 三菱鉛筆 シャーペン 製図用 0.5 黒 M5552.24
- ぺんてる シャープペン グラフギア1000 PG1017 0.7mm
- ぺんてる 蛍光ペン ノック式 ハンディラインS SXNS15-5 5色セット
- コクヨ(KOKUYO) キャンパス ツインリングノート 大人キャンパス 方眼罫 40枚 ス-T223S5-D
- バンコ 三角定規45°テンプレートプラス
- 製図 建築士試験用組み合わせテンプレート定規003-010
- ウチダ テンプレート No.140F 建築士・受験者用定規 012-0015
- 新潟精機(Niigataseiki) SK 日本製 アルミ三角スケール 快段目盛 建築士用 15cm TSBA-15KD ブラック
- ステッドラー 定規 三角定規 製図用 セット インクエッジ マルス 564 16 TN
- VANCO 直定規 283-10
- ウチダ フローティングディスク 100-0040
- トンボ鉛筆 ペン型 消しゴム MONO モノ ゼロ 丸型 (極細2.3ミリでピンポイント消し) 本体1本+替え1パック(2本入) ノック式 ホルダー消しゴム JCB-232AZ
- 3M スコッチ マスキングテープ ドラフティングテープ カッター付 紙箱入り 12mm×30m 230-3-12
- DRAPAS ドラパス 製図用ブラシ 小 23cm 17001
- まとめ
一級建築士合格戦略 製図試験のウラ指導 2025年版
「【最新版】合格者が選ぶ『製図試験のウラ指導 2025年版』」
僕は製図は資格学校に通いましたが、
少し別の知識・やり方も知っておきたかったため、
この本で勉強しました。
従来の暗記型学習ではなく、自由度の高いプランニング練習を重視しています。
実際の試験では予想外の条件が出されることも多いため、柔軟な対応力を養うことができます。
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15年分の過去問と詳細な解答例
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著者オリジナルの解説付き課題
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最新の令和6年度試験傾向まで完全対応
資格学校で学べること+αの知識やワザも積極的に吸収しましょう。
1級建築士 設計製図試験課題対策集 令和6年度版
「日建学院の定番テキストで合格を目指す!製図試験の強力サポート教材」
現時点ではまだ令和7年度版が出ていないので、昨年度版を載せていますが、今年度版を購入しましょう。
課題も今年度の「庁舎」を見るべきです。
(本記事も差し替え予定です)
課題の数をこなすことも効果的であるため、
専門学校で出る例題以外もやっておきたいと思い、
購入して実践しました。
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A4判135頁 + A2作図用紙3枚付き
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購入特典としてエスキス手順の動画が付属。
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3課題のダウンロード権付き
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令和6年度課題に完全対応
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最新出題傾向を反映した内容
武藤工業 平行定規 ライナーボード UM-06N8 A2
製図板は武藤工業のものを使いました。
特にこだわりがあったわけではないので、
大学時代に使っていたものを再利用しました。
他のものと比較したわけではありませんが、
使いやすかったです。
セキセイ ドキュメントファイル アルタートバッグ B2 ブラック ART-95B
「軽量&ショルダー式、設計製図試験に最適な図面バッグ」
資格学校や試験会場に製図道具を持っていくために購入しました。
最初にA2サイズを買ったところ、微妙に製図板が入らなかったため、返品してワンサイズ大きいこちらの購入となりました。
TRUSCO(トラスコ) ノンスリップマット 60X200cm 白 TNSM-60W
「強力吸着&抗菌処理、滑り止めに最適な60×200cmノンスリップマット」
机に置いた製図板がずれないように、こちらのマットを敷いていました。
製図板がずれて線がはみ出してしまうと、発狂しそうになるので、
何かしら対策が必要かなと思います。
三菱鉛筆 シャーペン 製図用 0.5 黒 M5552.24
「長時間の設計にも疲れにくい、均衡の取れたバランス設計」
製図用シャープペンはたくさん種類がありますが、
僕はこれを使っていました。
断面ラインは後述する0.7㎜のシャープペンを使いましたが、
メインはこれで描いていました。
ぺんてる シャープペン グラフギア1000 PG1017 0.7mm
「プロ仕様の精密感!グラフギア1000 0.7 mm」
柱や壁の断面ラインなど、太いラインはこれで描いていました。
0.7㎜もたくさん種類がありますが、重量感もあって、力強く線が引けます。
ぺんてる 蛍光ペン ノック式 ハンディラインS SXNS15-5 5色セット
「片手操作で時短マーク!手が止まらないノック式蛍光ペン」
試験課題の重要部分をマークするために使っていました。
使ったのは3色くらいです。
「限られた試験時間の中では、
マーカーのキャップをつけ外しする時間ももったいない」
というクチコミをみて購入してみました。
使ってみるとヤメられなくなると思います。
(僕は今現在も仕事で使っています)
コクヨ(KOKUYO) キャンパス ツインリングノート 大人キャンパス 方眼罫 40枚 ス-T223S5-D
「ビジネス/設計ノートに最適!落ち着いたA4ツインリング方眼」
試験本番ではなく、エスキス用にこれを使用していました。
当時は5㎜方眼、A4サイズ、ツインリング(資格学校からの推奨)で探していましたが、これくらいしかあまり種類がなかったように記憶しています。
バンコ 三角定規45°テンプレートプラス
「つまみ付きで回せる!建築士向け速描テンプレートプラス」
もはやこの界隈では超有名ですよね。
僕も例にもれず、これの虜でした。
これなしでは試験を乗り切れなかったでしょう。
長めの垂直ラインはほぼこれで描き、
柱もこのテンプレートで描いていました。
800角柱(1/200スケールだと400×400)の部分1か所だけ、
シャープペンの芯のくずで黒くなっていました。
製図 建築士試験用組み合わせテンプレート定規003-010
「軽量&コンパクト、さまざまな図形対応の万能テンプレート」
家具などの什器を作図するのに使用していました。
前述の通り、僕の場合は柱は10バンコの三角定規テンプレートを使っていましたが、三角定規は少し分厚いので、こちらのテンプレートのほうが小回りは聞くと思います。
ウチダ テンプレート No.140F 建築士・受験者用定規 012-0015
「10m・8m・6m・5m 内接円+柱サイズ対応!万能テンプレート」
当時、東急ハンズで「建築士・受験者用」という表記をみて衝動買いしました。(←単純)
前述11のテンプレートよりサイズがかなりコンパクト(長さ15㎝もなかったかなと思います)なので、より小回りが利きます。
実というと、僕は試験本番では時間がなさ過ぎて、
什器関係はほぼフリーハンドで仕上げていったので、
11、12ともあまり出番はなかったです。
ただ、各図形のサイズバリエーションは最小限まで絞られているおり、
自分が使いたいサイズの図形があれば、使いやすいと思います。
新潟精機(Niigataseiki) SK 日本製 アルミ三角スケール 快段目盛 建築士用 15cm TSBA-15KD ブラック
「建築士試験対応!見やすさ抜群の快段目盛三角スケール TSBA‑15KD」
三角スケールは白色のものを持っていましたが、
ブラックのほうがクールでかっこいいなと思い、
受験を機に買いました。
(少しでもモチベーションが上がるなら投資する価値はあるかなと)
製図試験はほぼ1/200スケールの条件が与えられます。
解答用紙は5㎜方眼が表示されており、
1マス1,000mmとわかりやすくなっていますが、
敷地境界線などの長いラインやマスと一致しないラインの
長さを確認するときに三角スケールを使っていました。
目盛りも見やすいし、使いやすかったです。
少しアルミの表面が滑りやすくて落としがちかもです。
ステッドラー 定規 三角定規 製図用 セット インクエッジ マルス 564 16 TN
「描線ブレなし・芯粉なし!世界の設計者が信頼する三角定規」
平面図の壁など大枠の垂直ラインは前述の10バンコ三角定規を使っていましたが、それ以降の細かい垂直ラインは小さくて小回りの利くこちらの三角定規を使っていました。
実は作図スピードを追及してより小回りの利く三角定規(小学生が算数の授業で使うようなもの)も常備していましたが、少し薄っぺらく、しっかりしたラインを引くのであれば厚めの三角定規がいいのかなーと思います。
VANCO 直定規 283-10
「手の中に収まる精密ライン!10cm VANCO 直定規 283‑10」
これも小回り重視で衝動買いしました。
なんと長さ10cm!
それなりに厚さもあって細かいラインを引くのにいいと思います。
作図スピードを求めている自分に酔っている部分もあったかと思いますが、モチベーションを保つ意味でも購入してよかったです。
(値段も安い!)
ウチダ フローティングディスク 100-0040
「滑りよく、図面を汚さない!製図を快適にする浮きディスク」
各定規の裏に貼っていました。
滑りやすくなるのもメリットですが、
図面が汚れにくくなるというっていうのが大きいなと思います。
作図する際にラインは濃く描くというのが必要で、
(資格学校で言われました)
力を入れて描くことになります。
そうするとシャープペンの芯のカスみたいなものが、
紙面上に散らかってしまうので、
触れてしまうと紙が汚れてしまいます。
それを防ぐための対策の1つとして有効かなと思います。
トンボ鉛筆 ペン型 消しゴム MONO モノ ゼロ 丸型 (極細2.3ミリでピンポイント消し) 本体1本+替え1パック(2本入) ノック式 ホルダー消しゴム JCB-232AZ
「極細2.3mmで狙った一筆までピンポイント消し!MONO zero 丸型」トンボ鉛筆 ペン型 消しゴム MONO モノ ゼロ 角型 (2.5×5mmでピンポイント消し) 本体1本+替え1パック(2本入) ノック式 ホルダー消しゴム JCB-233AZ
「角型2.5×5mmで精密ピンポイント消し!MONO zero 角型」
消しゴムはノック式を使っていました。
必要なところだけ消すのに使いやすいです。
丸形と角型があります。
好みの問題だと思いますが、僕は両方使っていました。
3M スコッチ マスキングテープ ドラフティングテープ カッター付 紙箱入り 12mm×30m 230-3-12
「低粘着で原稿を傷めない!製図用ドラフティングテープ 12mm×30m」
解答用紙を製図板に固定するのに使っていました。
マグネットプレートもありますが、ちょっとズレそうで不安なので、
僕はドラフティングテープ派でした。
これに関しては特にこだわりはなかったので、
学生時代に使っていたものと同じものを買いました。
DRAPAS ドラパス 製図用ブラシ 小 23cm 17001
「図面を清潔に保つ、静電気防止の馬毛製ブラシ23cm」
これに関しても特にこだわりがないのですが、
図面用紙が汚れ防止に必要なものです。
定期的にシャープペンの芯のカスを払いのけましょう!
まとめ
ご紹介した教材・道具を活用することで、
製図試験への理解と対応力が一段と高まりました。
学科試験を独学で突破されたあなたも、製図試験には明確な指針と実践の場が必要です。
僕自身、資格学校と実際に手にして使い込んだ教材・道具たちによって、
なんとか一発合格を掴むことができました。
たかが教材・道具ではありますが、
許容できる範囲で、自分が使いやすいと思えるアイテムに揃えることが、
安心感と効率につながるのではないかと思います。
今年度の製図試験まであと2か月半、あまり時間的余裕がない中、
この記事がみなさまの教材・道具選びの時間短縮に少しでも役に立てばうれしいです。
バウムくんは、一級建築士を受験する方を応援しています。
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