【住宅は購入か賃貸か?】損得だけで決めると危険な理由と正しい考え方

家づくり
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「住宅は購入と賃貸、どっちがいいの?」

このテーマ、人生で一度は必ずぶち当たりますよね。

SNSを見れば、

  • 「家賃は払い続けてもなにも残らないから買うべき!」
  • 「いやいや、35年ローンとか奴隷契約でしょ!」

と、正反対の意見が飛び交っています。

正直、もう何を信じていいのか…ってなりますよね?

この記事では、「住宅は購入か賃貸か」問題をわかりやすく整理します。

さらに、あなたのライフスタイルや家計状況に合わせて、
どちらが向いているのか判断できるようになるチェックポイントも紹介。

読むことで、こんなメリットがあります。

  • 購入と賃貸のメリット・デメリットがスッキリ整理できる
  • ライフステージごとの最適解がイメージできる
  • 「自分の場合はどっち?」に答えを出すヒントが見つかる

住宅選びは、一度の決断で数千万円が動く大きなテーマ。

肩の力を抜いて、一緒に整理していきましょう。

住宅は購入と賃貸どっちがいい?結論からズバリ

正直に言います。「購入と賃貸、どっちが得か?」に絶対的な正解はありません。

「ないんかいっ!!」って思った方、すみません…
でもそうなんです。

なぜなら、人生設計・収入・家族構成・働き方・価値観…すべてが人によって違うからです。

ただし、世間一般でよく言われる答えを整理すると、こうなります。

  • 長く同じ地域に住み続けるなら購入の方が有利になりやすい
  • 転勤・転職が多い、ライフスタイルの変化が大きいなら賃貸の方が柔軟で安心

つまり「どっちが正解か?」ではなく、
「あなたにとっての最適解はどっちか?」 という視点で考えるのが大事なのです。

購入派と賃貸派、それぞれの主張

  • 購入派の声

     「家賃を払い続けても何も残らない。それなら住宅ローンを払って資産にしたい」

     「老後に住む場所の不安を減らしたい」

  • 賃貸派の声

     「転勤やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる」

     「修繕費や固定資産税を考えると持ち家の方がむしろ高い」

どちらの意見も「なるほど」と思えるのが、このテーマのややこしいところ。

SNSを見てても「買ってよかった人」と「賃貸でよかった人」の両方の声が流れてきますよね。

一般的な損得だけでは答えが出ない理由

「35年ローンの支払い総額 vs 賃貸の家賃総額」で単純に比べる人もいます。

でも実際はそんなに単純じゃありません。

  • 住宅購入には 頭金・固定資産税・修繕費 がかかる
  • 賃貸には 更新料・引っ越し費用・老後まで払い続けるリスク がある
  • さらに「どこに住むか」「どれくらい住むか」で損得がまったく変わる

結局、数字だけの損得計算ではなく、
自分のライフプランにフィットしているかどうか が決定打になるんです。

ちなみに…バウムくんの場合

僕は2023年にマイホームを建てました。

つまり賃貸ではなく、購入派であります。

購入か賃貸については、とくに迷わずに決めました。
というか、もともと賃貸マンションに住んでいましたが、
ずっと賃貸で住み続けるつもりはなく、
ライフステージに従って、マイホームに向けて動き出しました。

バウム家は共働きですが、僕も妻も転勤はほぼない会社ですし、
子どもにも恵まれて、マイホームを構えたいと考えたのです。

購入のメリット・デメリット

「住宅は人生最大の買い物」と言われます。

買うと資産になると言われますが、その裏にはローンや維持費など、
じわじわ効いてくる現実もあります。

ここでは、購入のメリットとデメリットを整理していきましょう。

資産になる安心感

購入の一番の魅力は「資産になる」ということ。

ローンを完済すれば、「住居費ゼロで住める」という強力なメリットがあります。

  • 老後に家賃を払い続ける不安がない
  • 子どもや家族に資産として残せる
  • 自分の好きなようにリフォーム・DIYできる

特に「老後」を見据えたとき、持ち家の安心感は大きいです。

年金生活で毎月10万円以上の家賃を払い続けるのはなかなかのプレッシャー。

その心配を取り除けるのは、購入ならではの強みです。

住宅ローン・維持費の負担

一方で、ローンは借金であることも忘れてはいけません。

35年ローンを組めば、定年退職まで返済が続くケースも多いです。

さらに、購入後は固定資産税や修繕費もかかります。

  • 固定資産税:年10万〜20万円前後(物件や地域による)
  • 修繕費:屋根や外壁のリフォームで数十万〜数百万円

「買えば家賃が不要だから得!」と思っていたら、
意外と出費が多くてビックリ…なんて声もよく聞きます。

結局のところ、月々の返済+維持コストを含めて家計に合うかどうか が重要です。

売却・転勤時のリスク

もうひとつ見逃せないのが、流動性の低さです。

  • 転勤や転職で引っ越すことになった
  • 家族が増えて手狭になった
  • 思ったより住み心地が悪かった

こうした場合でも、すぐに売れるとは限りません。

不動産市況によっては「買った時より安くしか売れない」こともありえます。

「家を買えば一生安心」と思いがちですが、
実際には動けなくなるリスクもセットでついてくるんです。

賃貸のメリット・デメリット

購入に比べて「気楽に住める」イメージのある賃貸。

確かにローンの縛りはないですが、その代わり一生家賃を払い続ける不安もあります。

ここでは、賃貸ならではの強みと弱点を整理してみましょう。

ライフスタイルに合わせて自由に動ける

賃貸最大のメリットは、やっぱり自由度の高さです。

  • 転勤や転職があっても、身軽に引っ越せる
  • 結婚・出産など、家族構成の変化に合わせて住まいを変えられる
  • 「やっぱりこの街ちょっと合わないな」と思ったらすぐ別の場所へ

つまり賃貸は、人生の変化に合わせて住む場所ごとリセットできる選択肢なんです。

これ、実は精神的にもかなりラク。

「もしご近所付き合いが地獄だったら?」
「職場が変わったら?」

と考えると、逃げ道がある安心感は大きいですよね。

大きな初期費用が不要

賃貸は購入に比べて初期費用が圧倒的に少ないです。

購入だと頭金や諸費用で数百万円が飛んでいきますが、
賃貸なら敷金・礼金・仲介手数料で数十万円。

  • 「とりあえず住む場所を確保したい」
  • 「まだ将来設計が固まっていない」

こういう人にとっては、賃貸のコスパはかなり高いです。

老後に家賃を払い続ける不安

ただしデメリットも大きいです。

最大の不安は、老後もずっと家賃を払い続けなければならないこと。

例えば、家賃10万円の部屋に30年住むと…

10万円 × 12か月 × 30年 = 3600万円

「ローン組まないから安心!」と思っていたら、長期的には結構な額を払うことになります。

さらに年齢が上がると、大家さんから入居を断られるケースもあります。

「年金生活で支払い能力あるの?」と疑われてしまうんですね。

その意味では、賃貸は最後まで安心できる住まいとは言いにくいのが現実です。

ライフスタイル別「向いてるのはどっち?」

「結局、自分の場合はどうなの?」

ここが一番気になるポイントですよね。

そこで、典型的なライフスタイルごとに、
購入が向いているケース賃貸が向いているケースを整理してみます。

独身・DINKs世帯の場合

  • 購入が向いている人

     「安定した収入があり、今の街に長く住む予定がある」場合。

     コンパクトなマンションを購入し、将来は売却・賃貸化して資産運用する戦略もありです。

  • 賃貸が向いている人

     「転職・転勤の可能性が高い」「将来どこに住むかまだ決めていない」場合。

     柔軟に動ける賃貸のほうが安心です。

     特に20〜30代前半はライフイベントの変化が多いので、無理に購入しない方が良いケースが多いです。

子育て世帯の場合

  • 購入が向いている人

     「学区を固定したい」「庭付きの家で子どもを育てたい」という希望があるなら購入が有力。

     また、広さや間取りを重視すると、購入のほうが選択肢が増える傾向にあります。

  • 賃貸が向いている人

     「まだ仕事や生活拠点が安定していない」場合。

     保育園・学校・実家サポートなど、子育て環境が変わりやすい時期は、賃貸で様子を見ながら最適な地域を探すのも賢い戦略です。

老後を見据える場合

  • 購入が向いている人

     老後の家賃負担を減らしたいなら、購入は大きな安心材料になります。

     リフォームしてバリアフリー化するなど「長く住める家づくり」が可能です。

  • 賃貸が向いている人

     「将来は介護施設に入るかも」「子ども世帯の近くに移るかも」という不確定要素があるなら、賃貸の身軽さは大きな武器。

     ただし、高齢者の入居制限リスクを考えると、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) などの選択肢も視野に入れる必要があります。

自分の場合をどう判断する?

ここまでで「購入と賃貸のメリット・デメリット」「ライフスタイル別の違い」を見てきました。

でも結局のところ、一番大事なのは 「あなた自身の条件に当てはめて考えること」 です。

ここでは、判断のための具体的なチェックポイントを整理していきます。

年収・貯蓄・家族構成で考える

まずは お金の基盤

  • 年収が安定しているか
  • 貯金がどれくらいあるか
  • 今後の家族計画(結婚・子育て予定など)

例えば、頭金ゼロでギリギリのローンを組むのはリスクが高すぎます。

逆に、まとまった貯蓄があり収入も安定しているなら、購入を前向きに検討できます。

「家族が増える予定があるかどうか」も重要で、間取りやエリア選びに直結します。

住みたい地域・働き方の安定性で考える

次に ライフスタイルの安定性をチェック。

  • 今の仕事は転勤や転職の可能性が高いか?
  • 「この街にずっと住みたい」と思えるか?

「住みたい地域がまだ決まっていない」なら賃貸のほうが無難。

逆に「絶対にこの街で子育てしたい!」という確信があるなら購入の決断がしやすいです。

「後悔しない判断」のためのチェックリスト

最後に、購入か賃貸かを考える際の簡易チェックリストをまとめます。

✅ 35年ローンを組んでも家計に余裕があるか?
✅ 定年後も住み続けられる家か?
✅ 転勤・転職の可能性は低いか?
✅ 将来の家族構成をイメージできているか?
✅ 老後に家賃を払い続けるリスクを許容できるか?

この質問に「はい」が多ければ購入「いいえ」が多ければ賃貸の方が安心です。

まとめ 〜購入か賃貸かの答えは「あなた次第」〜

ここまで見てきたように、住宅は「購入が正解」「賃貸が正解」という単純な話ではありません。

損得だけで決めようとすると、必ずどこかに穴が出ます。

  メリット デメリット
購入

資産になる安心感
老後の住居費が減る

ローンの重さ
維持費
動きにくさ
賃貸 自由度の高さ
身軽に引っ越せる
初期費用が少ない
老後の家賃負担
不安定な住まいリスク

結局のところ、正解は「あなたのライフスタイルと価値観」によって決まります。

例えば、

  • 「地元に根を下ろして暮らしたい」なら購入
  • 「仕事やライフスタイルを変えながら生きたい」なら賃貸

こんなふうに、自分の未来像に合わせて選ぶのが一番後悔の少ない選択です。

そして忘れてはいけないのは、

住宅は人生最大の「コスト」であると同時に、
暮らしの「満足度」を左右する大きな要素

だということ。

数字だけでは測れない部分があるからこそ、
この記事で紹介したメリット・デメリットやチェックリストを参考に、
「自分にとっての正解」を探してみてください。

この記事を書いた人
バウムくん

「普通の生活」を目標に生きてきた1986年生まれ。
普通を追いかけて、普通を手に入れて、普通を見失った。
そんな僕のこれまでとこれから。
脱サラ×宅建FP建築士×家づくり。
詳しくはプロフィールまで。

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