私は新卒で会社に入ったばかりの頃、「宅地建物取引士(宅建)」という資格にチャレンジしました。
この資格は不動産業界で働くうえで非常に重要で、多くの会社で必要とされています。
この記事では、なぜ私が宅建を選んだのか、どのように勉強し、どんな過程で合格に至ったのかを、わかりやすく紹介します。
勉強が苦手でも、やる気さえあれば合格できることを、私の経験から伝えたいと思います。
宅建を選んだ理由と背景
私は建築関係の仕事をしていますので、最初は「一級建築士」を目指していました。
しかしこの資格は、2年以上の実務経験がないと受験できません。
私が配属された部署の業務はその実務経験として認められなかったのです。
そのため、受験できるのは数年先になってしまうことが分かりました。
「せっかく社会人になったのだから、何か資格を取得したい」と思い、他に今すぐ挑戦できる資格を探しました。
そこで見つけたのが宅建でした。
大学生でも取得している人が多く、私の友人や先輩にも合格者がいたことから、「それなら自分もやってみよう」と思ったのがきっかけです。
初めての挑戦は失敗に終わる
宅建の参考書は買ったものの、仕事が忙しかったこともあり、ほとんど勉強せずに試験当日を迎えてしまいました。
試験だけは受けに行きましたが、結果はなんと10点(50点満点)。
選択式の試験なので、もう少し取れると思っていましたが、現実は甘くありませんでした。
思った以上に問題が難しく、自分の準備不足を痛感しました。
この結果にショックを受け、「次は本気で取り組もう」と決意しました。
リベンジの年、本気の1ヶ月
2年目も最初はなかなか勉強のスイッチが入りませんでした。
気づけば試験まであと1ヶ月。さすがに焦り、1年前の参考書を引っ張り出し、新たに問題集を購入して猛勉強を始めました。
私は学生時代から短期集中型で、テスト前に一夜漬けで乗り切るタイプでした。
「今からでもやれば間に合う」と自分を信じ、夜遅くまで勉強を続けました。
最初は法律用語や制度の意味がまったく分かりませんでしたが、問題集を繰り返し解いていくうちに少しずつ理解が深まりました。
特に重要なポイントは、何度も繰り返し復習しました。
宅建の重要性を知ってやる気アップ
勉強を進めるうちに、「不動産会社には宅建士が一定数必要だ」という法律上のルールがあることを知りました。
つまり、宅建の資格を持っている人は、会社にとって貴重な存在なのです。
「この資格を取れば、将来の転職やキャリアアップにもきっと役立つ」と思うようになり、自然とモチベーションが上がりました。
ただ合格するだけではなく、自分の将来の選択肢を広げるためにも、絶対に合格したいという気持ちが強くなっていったのです。
試験当日と自己採点の驚き
試験当日は非常に緊張していました。
勉強はしてきたものの、自信を持って解ける問題はそれほど多くはなく、4択のうち2つまでは絞れるのに、最後の選択で迷う問題がほとんどでした。
それでも最後まであきらめずに、時間いっぱい使ってすべて解答を埋めたところ・・・
試験後に自己採点してみると、なんと41点(うろ覚え)!
例年の合格ラインよりも高かったので、「これは合格しているぞ!」と期待しながら結果を待ちました。
そして合格通知が届き、無事に宅建合格を果たすことができました!
宅建士になるまでの手続き
試験に合格しても、すぐに宅建士として働けるわけではありません。
以下のような手続きが必要になります。
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2日間の登録実務講習を受ける
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都道府県に登録申請を行う
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宅建協会に免許証の交付申請をする
これらの手続きにはそれなりの費用もかかります。
今の仕事で免許証までは必要なかったのですが、私は「合格の証として、きちんと免許証を取得したい」と思い、すべて完了させました。
免許証が手元に届いたときは、本当に嬉しかったのを覚えています。
宅建士免許証の有効期限と更新
宅建士の免許証には5年間の有効期限があります。
更新するためには、1日間の講習を受けなければなりません。
私は1回目の更新は行いましたが、2回目はもういいかなと思い、更新はしませんでした。
現在は有効期限の切れた免許証が手元にありますが、宅建に合格したという実績は変わりません。
必要になればまた、手続きをすればよいのです。
最後に、これから宅建を目指す人へ
私は理系出身で、文章を読むのがとても苦手でした。
宅建の試験は法律用語や長い文章が多く、最初は本当に難しく感じました。
しかし、毎日少しずつ勉強を続けることで、少しずつ内容を理解できるようになり、最終的には合格することができました。
もし今、「自分にできるかな?」と不安に思っている人がいたら、私の経験を思い出してほしいです。
たとえ短い期間でも、本気で集中すれば結果はついてきます。
宅建は独学でも合格できる資格です。
参考書や問題集をしっかり使って、過去問を何度も解き、基本を大切にすれば大丈夫です。
自分に合った勉強スタイルを見つけて、焦らず、コツコツと取り組んでください。
そして、合格したときには、きっと大きな自信になります。
私の経験があなたの背中を少しでも押すことができたなら、とても嬉しいです。頑張ってください!
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